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「通信(海外)」「半導体」「電力」に重点投資。2030年度のROIC15%以上を目指す

SWCC(旧昭和電線ホールディングス)は2026年2月27日、2030年度までの5年間の中期経営計画を発表した。「通信(海外)」「半導体」「電力」を成長事業と位置づけ資本を重点投資。営業利益400億円以上、ROIC(投下資本利益率)15%以上の達成を目指す。

2026年に創立90周年を迎えたSWCCは、ROICを重視した事業ポートフォリオ改革を推進し、2018年度以降、財務体質と稼ぐ力を強化してきた。2026年度からスタートする新中期経営計画では「構造改革によるROIC1.0から、構造改革に加え成長を加速させるROIC2.0へと深化」を掲げ、キャッシュフローの最大化を目指した取り組みを展開する。

足元では生成AI(人工知能)市場が急成長し、ビッグテックはHSDC(ハイパースケールデータセンター)の構築を急いでいる。DC内やDC間の高密度配線では、SWCCの光ファイバーを束ねたリボン状の製品「e-Ribbon(イー・リボン)」の採用が拡大しているという。同社では、グローバルメーカー複数社との長期契約締結や付加価値の高いDC向けケーブル製品のグローバル生産と拡販で「通信(海外)」事業の一層の拡大を推進する。

一方、事業環境が変化している無酸素銅などの「モビリティ」や汎用線材・巻線といった「産業用」は、刷新・課題事業とした。事業別ROICスプレッド(ROIC-WACC<加重平均資本コスト>)3%超」などをハードルレートに、2年以内に改革成果を見極める。

インオーガニック成長を促すM&A(合併・買収)には今後も注力する。SWCCは2025年3月に半導体検査装置向け製品や自動車向けシート用ヒーター線などに強みを持つTOTOKUを買収し、成長事業の一つと位置付ける半導体分野での提案力向上などを図っている。新中期経営計画ではM&A投資枠として800億円を設定。SWCCグループの半導体検査装置や通信ケーブルといった事業領域の拡大やグローバル化を進めるとしている。

■中期経営計画2030 財務数値目標

SWCC新中期経営計画
出所:SWCC